田舎暮らしのリスクと期待
私は、現在、数多くのキャンペーンで語られる”田舎暮らし”には、違和感を感じ続けています。
それが何か、私にもまだはっきりしませんが、確実に言えることは、最終的な移住失敗に対する責任をとる人がいない!ということです。責任はすべて移住者に帰着します。
しかし、全国のどの町も移住を勧め、奨励しています。また、民間はビジネスチャンスということで、こぞって団塊マネーの吸い取りにかかります。
これは皆さんが望む姿ではないと思いますが、100%フォローをしてくれる人はいないということを肝に銘じる必要があると思います。成功者の影には当然失敗者がいます。
ところで皆さんは、町ごとの2030年の将来財政の推計というのをご存知でしょうか?
最近、夕張市の破綻が全国に衝撃を与えたと思いますが、実は近い将来、そのような状況は、あちこちで起こってしまうかもしれないそうです。
日経新聞が行った試算によれば、北海道内では約8割の市町村で、合併などの効果的な対策なしには財政赤字に陥るというシミュレーション結果が出ています。
田舎暮らしにたちかえって考えるとき、こういう町のリスクというのは、重要な判断要素になります。移住者個人の力量の問題での失敗ではなく、町の経営上の問題やリスクを語らない移住をあおる民間の責任は非常に重いということを、認識すべきです。
また、悲しい結末とならないよう、入念な調査を行うべきです。
状況を知った上でも行きたい町もあるはずです。単なる余暇の場だけではなく、その地のまちづくりの貴重な戦力として活躍されることを期待したいという気持ちもあります。
日経新聞の「北海道2030年の未来像」 は大変参考になる調査を行っていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。