野沢温泉村の地縁団体法人「野沢組」
長野県野沢温泉(野沢温泉村観光公式ホームページ)にお世話になった方も多いと思いますが、思わぬ一面を持つ町としてご紹介したいと思います。
皆さんは「惣」という地域組織をご存知ですか?
温泉とスキーで有名な野沢温泉村で活動を続ける地縁団体法人「野沢組」は室町時代からの地域組織である「惣(そう)」に当たり、大変希少な組織文化が継承されています。
地域住民の財産を守るために結成された「野沢組」。その代表たる「惣代」は何と140代以上続いているそうです。
野沢組は、惣代1名と副惣代2名、そして約20名の協議員で構成されており、「惣代」は、明治3年から衆望のある人を選ぼうと、1年交代となりました。
予備選挙で上位5名が選ばれ、さらに地区の代表者による本選挙が行われます。
予備選挙の前に、健康や家族の状態や経済力、統率力など総合的に見てふさわしい人は誰かと、人定めが自然と行われる。予備と本選挙があるのは、2回目は圧倒的な支持を背景に指導力を発揮できるようにするためだそうです。
「惣代」の権限は大きく、村長が当選祝いのあいさつに来るほど。
仕事は専従で、年間320日もつとめるという激務。これを副惣代2人が助ける。また未来を担う若い才能を見つけると、惣代の秘書とし、村全体の仕事を高所から学ばせます。次世代のリーダーを育てるトレーニング場でもあります。
野沢組の仕事は、温泉管理ばかりではありません。
文書管理(江戸時代からの古文書の伝承保存)、式典祭事(道祖神祭り、夏祭り)、林野道路、堰管理、土地管理など。昔から日誌をつけていて、村の生活自治の記録を正確に残すようにしているそうです。
北海道も、こういう誇りある田舎づくりは是非とも見習って行きたいものです。