美瑛の廃校利用による地域づくり「俵真布学舎」
北海道教育委員会が発行している資料のなかに、なかなか表に現れてこないお宝資料があります。
★「廃校施設の活用事例」(各市町村から寄せられた93施設の事例)
各地域ごとに工夫された廃校活用事例が詳細に解説されています。出版しても良いのでは?と思うくらい良くできています。
★「廃校施設の実態及び活用状況調査報告書」(平成17年2月)
小学校139、中学校44校の計183校の廃校が再生利用されています。
そのうち、民間法人による利用が28校あり、恐らく、地域活動の拠点として利用されていることでしょう。
このような、廃校利用について、富良野のお隣の美瑛町からの話題が北海道新聞に掲載されましたのでご紹介します。
美瑛町は、廃校後の活用方法を検討していた旧俵真布小校舎を、まもなく定年を迎える団塊の世代を主な対象に、滞在型旅行者の体験学習拠点に活用する。
俵真布小は美瑛市街地から約20キロにあり、2003年3月に閉校。町が公募した校舎の活用方策に応募のあった3件から採用したということで、町は選定した提案者田中さんに無償貸与するそうです。
活用しなくても町は年間2百万円程度の維持管理費がかかっていたそうで、多少の経費節減にもなるそうです。
選定された田中さんは校舎を「俵真布学舎」と名付け、主に定年退職後の時間に余裕のある層を対象にした長期滞在型旅行者の活動拠点にするということで、趣味の練習やグループ活動の研修の場として利用でき、体験学習のプログラムも用意するそうです。
体験プログラムは、みそ作りや陶芸、羊毛つむぎなどのほか、老後の資産運用講座、パソコン研修など、中高年層を意識したものを百種類ほどそろえる。講師や必要な原材料などはできる限り町内や近郊から手配する。宿泊は町内の民宿などを利用してもらい、校舎はトイレなど一部を改修するだけで、大部分はそのまま活用する。
証券会社に勤務していた田中さんは、十年ほど前から退職後の生き方を模索。美瑛の風景が気に入り、「活性化に役立つことをしたい」と、三年ほど前からこの計画を検討していたという。
昨年春に定年退職し、今年七月に妻を千葉県の自宅に残し、単身で美瑛に移住。現在は旧俵真布小に隣接する教員住宅を借りて生活している。田中さんは「団塊の世代の退職時期を迎え、滞在型旅行の需要は高まると思う。地域の潜在力アップと、自分の生きがいとして、この事業を成功させたい」と話している。