土地・建物の目利き
「土地利用」は地域の風景や町並みの基礎となり、 “美しい田舎” にとっての最大の武器といえます。
しかし、皆さんの周りを見てもお分かりのとおり、子どもが減り、人口が減っていても、なぜか住宅地が広がり、田園は蝕まれていきます。
「人口減少社会」=「コンパクトシティ」=「豊かな田園」を多くの人が描く一方で、このような現象はこの先も当分続くことが考えられ、 “美しい田舎” は消滅していくのではないか?と危惧されています。
なぜ、土地利用は広がり続けるのか?
その原因は、大きく分けると次のようなことが考えられます。
1つ目は、世帯が小さくなり、世帯の数が増えているということです。特に若い世帯は安い土地を求めて郊外に流出します。
2つ目は、宅地の流動、中古住宅の流動が進まないため、今ある市街地が見かけ上、満席状態にあるということです。
3つ目は、田舎暮らしや二地域居住というライフスタイルのニーズの拡大による乱開発競争の勃発です。
田舎暮らしを目指す皆さんに何が関係あるのか?と思われる方も多いと思います。
軽井沢では、敷地を300坪以下に分割してはらないという土地利用の決まりがあり、別荘地としての満足度やステータスが維持されています。
しかし、北海道も含め、圧倒的多くの地方ではどうか。特に宅地の質やブランド力向上のための規制にはほとんど取り組んでいません。
したがって、魅力的な土地・環境も生み出されていなければ、これから先、仮に田舎暮らし住宅の需要が伸びたときにも、打つ手や時間がない、という状況に陥る可能性があります。
北海道でも、ニセコ町や長沼町という、移住先、別荘所有先としては一流の立地にある町が、この問題に頭を抱えています。
みんさんが土地の目利きになるためのポイントの一つは、土地利用の考え方をしっかり持って、独自の条例や中古住宅流通の仕組みなどを持っている自治体であるということだと思われます。
これから、土地利用規制に取り組む自治体などについてもを調べていきたいと思います。