ムハマド・ユヌス「グラミン(農村)銀行」
今年、ノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュ出身の経済学者ムハマド・ユヌス(66)さんが設立した「グラミン(農村)銀行」、これはかなり面白い。
貸出先は農村の貧しい人々に限り、家計を担う女性を対象に、土地などの担保を取るかわりに、地域住民の連帯責任を負わせるといった特徴があります。
今、本当に求められている何かが織り込まれた取組ではないか、と思うのは私だけだろうか。
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「グラミン銀行」の特徴
①借り手たちが銀行に出向くのではなく、銀行員が借り手たちのところに直接出向いて行って融資をする。
週ごと、月ごとに行員が借り手の家に行って、チェックをし続けている。借り手の経済状態がいいかどうか、借り手がローンの返済をできるかどうか、そして家族全体の利益につながっているかどうかを調べる。
②担保となる資産や土地のない人、特に女性を中心に貸し付ける。
貧しい女性たちは、最も苦しんでいる人である。女性たちは、子供たちが今よりももっといい生活ができるようにといつでも心を砕いている。ほんの小さなチャンスであっても、貧困から抜けだそうと一生懸命に働く。貧しい女性たちは、このローンの返済に失敗したら、生きていくことさえ危なくなることを知っている。ゆえに、返済率はより確実・継続的になる。
③「借りての返済能力」を土地ではなく、「仲間からの信頼」を担保にする。
借り手は、5人で1組のグループを作る。それぞれが自分の仕事に必要なお金や収益性について計画を立て、それをグループ内でチェックする。グループのメンバーは同じ村に住んでいるので、お互いの性格や仕事ぶりをよく知っている。お互いが励ましあい、アドバイスしあう構造が生まれるため、返済率は高くなる。
④技能訓練などを行わずにまず最初にクレジット(お金)を渡す。
漁や耕作など貧しい人たちは、創造的で、悲惨な環境の中でも生き残っていく術を知っている。新しい技術の習得に時間を費やすよりも、彼らにすでに備わっている技術を最大限に使うことのできる機会を与える。
⑤一般の銀行が取り扱わないような、数十ドルから数百ドル程度の、ごく小額の資金から貸し付ける。
⑥融資期間が短期で、1回の返済額を小額に設定し、翌週からの分割返済を義務づけ、返済に対する心理的障害を除くように務めている。
完済することで、自信を得て、次の融資を申し込み、事業を拡大する。
それを数回繰り返すことで、自立していく。