NPO法人「メダカのがっこう」
米の産地と言えば新潟、秋田、北海道など北日本を中心とするブランド米が有名であるが、「冬・水・たんぼ」(冬季湛水水田)など知恵を尽くした「無農薬・無化学肥料」の米や農家というと、全国にどれだけあるのか見当がつきません。
東京に本拠を置くNPO法人「メダカのがっこう」では、今年(2007年)2月に東京神保町におむすび茶屋をオープンしました。
このお店では、おむすびの具材へのこだわりはさることながら、「無農薬・無化学肥料」の米を使用することで、取り扱うお米の生産農家からの安定的な買取につなげることが目的のようです。
さらに、農家(というか、田んぼからの環境保全運動)への天候に左右されない収入保証を行うために、ありがとう田んぼ「田んぼ組み」という無農薬・無化学肥料米の里親を募集しています。初級者コースと上級者コースがあるようですが、初級者は5kgを4,200円で、上級者は120kgを84,000円(10kg・7,000円と市価の約2倍)で購入します。
こうすることで、少しでも台風や冷夏、塩害など天候による不作状況下でも農家を下支えしようという試みです。
ありがとう田んぼ「田んぼ組み」の仕組み
「田んぼ組」とは環境を守る農家の収入保証を通じて、環境保全型農業を振興するトラスト事業です。
春の田植え前の時期に8万4千円を農家さんに払うことで、「ありがとう田んぼ」4分の1反歩(2.5アール)分の広さを、一年間サポートする。それが「田んぼ組」です。
そうすることで、生きものや私たちが生きる環境をつくってくれている農家さんに、安心してお米づくりをしてもらうことができます。秋の稲刈り以降には、そこで穫れた分のお米を、会員にお送る仕組みです。
秋の収穫の収量に関係なく、農家の収入を保証することで、冷害の年も、豊作の年も、安心して生きものいっぱいの田んぼづくりに専念できるということです。
田んぼ組の年間スケジュール
1 どの花まる農家を応援するかを、選びます(4~5月)
2 配達スケジュールの決定と、請求書の発送(5~6月)
3 ご入金いただいた総額を、花まる農家へ支払います (7月末日)
4 稲刈り (10月~)
5 配送スケジュールに沿って、お米の発送開始
環境→生態研究・協力農家→農家の収入保証→会員制度・おむすび屋→子ども・食育→メダカ
何より環境と生産者、研究者、消費者を結びつける思考ラインに無理がなく仕組みとして持続する強さを感じます。
また、役所から研究者、学校、ふつうのOL、もしかすると企業までもが参画できる可能性を持つオープンソース型の環境プロジェクトとしても、注目です。
ん~恐るべし。北海道でも参考にしたい・・・・。