「NPO農家の直販倶楽部」構想
北海道はじめ、地方で展開される「地域性の強い事業」には確からしい法則がある。
極端な言い方をすれば、
①一時に突出する(ブーム)を巻き起こすか
②長い時間をかけて少しずつ利幅を稼ぐ(老舗・定番)となるか
③付加価値を高めて少数ではあるが比較的富裕な固定客をつかむか
極端に言えばこのいずれかだろう。
いずれの場合も中期的な「儲け」の量に大きな差はない。
世の中は本当にうまくできている。
大きく異なるのは長期的な持続性だ。①の場合は、そう長持ちしない。②は地味だが持続する。しかし苦しい時間に耐え続けることが必要だ。③はやりようによっては顧客に絶大な支持を受け、手堅く、長い期間持続する。
また、②もしくは③に該当する「持続的成長」を追及する賢い事業者は、地域や消費者と手を組む。利益以上に地域や消費者からの支持基盤に注力を注ぐ。
地域や特定のお客様に支持されるということは、より身近に顔の見える信頼関係が構築され、事業の安定に直結するのだ。
人口が減り、高齢化が進み、国内外から地方への圧力により不安定になり、ますます厳しさを増す産業・経済下での地方が生きる道は、間違いなく②、③の発想だろう。
北海道農業は、今まさに、このことに気付きつつある。
勝ち残るために熾烈な価格競争のなか、背伸びをし大量流通に傾倒すると、作業に忙殺され、自分の作った作物への値決めの権利が剥奪とされる。薄利多売だ。
体力の弱い農家は、歯を食いしばって搾取に耐えるか、偽装等の法令違反に走るか、廃業か・・・・道が狭まるばかり。
あるいは、自分で売る意志がなく、JAやホクレン任せ。自らが売る意志が限りなくゼロということは、・・・・経営者として論外だ。
いずれも、これでは先が見えない。
これからは、顧客のニーズをきめ細かにサポートする体制づくり、様々な地域の資源を連携させる戦略、すなわち「確実性を高める直接販売」、すなわち③が主流になるだろう。
この方法は、限りなく広い。
直販=宅配とかオーガニックではない。
例えば、
○観光農園や○○教室などで人を集める。
○需要あるところに移動販売車を巡回させる。
○企業や団地などまとまった集団と取引をする。
○ヨガ等のライフスタイルとコラボする
○地震災害等万が一の出来事の備えとして契約する
○集客施設への共同ブースの設置
こういう入り口を見つけ、展開方法を考えることを、農家の方々と一緒にやれる立場が必要だ。
こういう発想ができるのは、団塊の世代などの世の中への貢献を自己実現と考える高齢者が増えたこと、北海道では、みんなそこそこの稼ぎがあれば、そこから先は、豊かさを求める価値観に切り変わっていること、など、大きな転換期ゆえだ。
是非、北海道から立ち上がる世界をつくりたい。
我々若者に力を貸して欲しい。