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歩く野菜「地鶏」が面白い

皆さん、「地鶏」がJAS規格(日本農林規格)であることをご存知ですか?
地鶏と言えば名古屋コウチン、比内地鶏などがあまりにも有名ですね。

北海道でも中札内とりや知床鶏、伊達鶏などのブランドがやや浸透していますが、厳密には地鶏ではないようです。
北海道唯一の公式地鶏は「北海地鶏Ⅱ」(シャモ、ロードアイランドレッドの雌鶏と名古屋種の雄の3元交配)です。
北海道立畜産試験場(新得町)が開発を進め、飼育日齢の短縮、飼料要求率の抑制、成体重が約2.8kgまで改良されました。

面白いのは、農家のハウスでの飼育を普及できること。
地鶏は約100日で肉用としての出荷が最適となるため、野菜を育てるのと変わりません。
地力の回復には、作物を植え続けるのではなく、土を休ませることが必要です。
この休耕地となるハウスに地鶏を飼うと、初期投資の抑制、鶏肉の収入、地力回復の一石三鳥を実現できるというわけです。ハウス1棟当たりの収益も若干ながら上がるそうで、相場に影響されやすい野菜とはことなり、安定した収入が期待できるそうです。
農家にとって、地鶏は「歩く野菜」として期待がもてます。

また、北海道のように過疎に泣く田舎では、ケージ外のブロイラーではなく、放し飼いの地鶏少数を丹精込めて飼育するモデルを作ることで、地域の高齢者が生き生きと働く場が確保されます。
とても地味かもしれませんが、私は地鶏は地域再生の秘かな切り札として期待しています。

参考的なデータですが、地鶏は食鶏全体の約1%足らず。kgあたり3千円~5千円と高価ではありますが、明らかな味の濃さ、歯ごたえが魅力となって需要に火がつきつつあります。

鳥インフルエンザは大丈夫か?ケージでの密集飼育でストレスがたまり免疫力の落ちた鳥に感染しやすく、平飼いで適度な運動をしている鳥には強い抗体ができるそうです。
また、100日サイクルでの飼育は、継続による病気の発生を防ぎ、冷涼な北海道という地域性も抑制側に働くそうです。

広大な北海道だからできる平飼い放牧の価値、是非成功させたいですよね。
特に、夕張のような厳しい地域での希望の星にできればと思います。

平成18年10月現在の(独)家畜改良センター兵庫牧場による地鶏・銘柄鶏調査をみれば、全国の地鶏が一目瞭然です。ご参考まで。
地鶏・銘柄鶏調査

明治時代までに国内で成立し、又は導入され定着した鶏の品種
会津地鶏、伊勢地鶏、岩手地鶏、インギー鶏、烏骨鶏、鶉矮鶏、ウタイチャーン、エーコク、横斑プリマスロック、沖縄髯地鶏、尾長鶏、河内奴鶏、雁鶏、岐阜地鶏、熊本種、久連子鶏、黒柏鶏、コーチン、声良鶏、薩摩鶏、佐渡髯地鶏、地頭鶏、芝鶏、軍鶏、小国鶏、矮鶏、東天紅鶏、蜀鶏、土佐九斤、土佐地鶏、対馬地鶏、名古屋種、比内鶏、三河種、蓑曳矮鶏、蓑曳鶏、宮地鶏、ロードアイランドレッド