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食を軸にしたライフスタイル再生

中国産冷凍ギョーザによる中毒症状は、輸入時のサンプル検査では実施されない農薬残留が原因のようです。
また、遠い国で生産される輸入食品への信頼が揺らぎますね。
自給率の低い(40%)先進国・日本、皆さんはどのように感じるのでしょうか。

食品に関わる「理化学検査」には大別して6つの検査があります。

①農薬残留(食品衛生法)
②動物医薬品残留(食品衛生法)
③アレルギー分析(食品衛生法 小麦、卵、乳、そば、落花生の重要5品目)
④食品添加物分析(食品衛生法)
④成分分析(健康増進法)
⑤微生物分析(食品衛生法)

加工食品1品目につき、各検査を行った場合のコストは、ざっと30万円~50万円。
これまで、あまく見られていた農薬でこのような事態が起こったということは、消費者含め、かなりショックなことですよね。

消費者は農家を信じ、農家は自身の信念に基づいて「良いものをつくる」。生産と消費の分離が進んだ戦後に構築された神話にも恐らくまた亀裂が入るのでしょうね。
消費者は「何を信じたらよいのか」と考え、生産者は必死に証明に奔走します。
ここには「信頼」と言う言葉はなくなります。
全てが科学的検証に頼る、とても寂しい状態に陥ります。
そして、いつになっても信頼社会は訪れないという循環に陥ります。

そもそも、食は自給自足するのが当たり前という時代から、農業とその他の職業に完全に分業されてしまったのは何故なのでしょうね。
人口の集中?サラリーマンの多忙?企業の不要な技術競争?センスのない指導行政?農協?便利さや手軽さに甘んじた日本人の怠慢?
生きることへの本能の喪失時代といっても過言ではないと思います。

科学的検証など不要な社会を取り戻すことのほうが先決だと思いませんか?
これは食の問題は当然のことながら、社会システムの問題です。
何を変えてゆけば、信頼社会が再構築されるのか、いよいよ本気で問われる時代です。

田舎暮らしを希望される方々の心理の中には、当然、土や水、空気への回帰があるのだと思います。
素晴らしいことだと思います。
ライフスタイルの再生と信頼の再構築を図る田舎暮らしのあり方や役割を考える時です。

蛇足ですが、北海道で現在の趨勢である科学的検証に力を入れる組織があります。
北海道農業企業化研究所という組織はかなり興味深い取り組みをしています。
科学的検証の不要を訴えながら逆説的ですが・・・・・。

野菜・穀物などの生産物については、HAL認証といわれる土壌分析や残留農薬検査に立脚する科学的検証システムを有しているようです。

農産加工品については、HAL共販ネットワークを立ち上げ、上記6項目の支援を農業者との話し合いにより決定し、費用も負担する「ものづくり支援プログラム」を試行的に行っているそうです。
このご時勢、このような取組は止むを得ません。
これを契機に、北海道の食の信頼構築への第1歩になればと思います。
是非、軌道に載せて欲しいと思います。
品質は品格の素ですから。