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2007年01月22日

有限責任中間法人 移住・住みかえ支援機構

恐らく、現在の日本の住宅供給システムの中では最も優れた住宅流通・保証システムが確立されつつあります。
有限責任中間法人「移住・住みかえ支援機構(JTI)」は、住み替えを希望しているシニア(50歳以上)のマイホームを借上げ、賃料保証する非営利の法人として、国土交通省の支援を受け、平成18年4月に設立、10月に本格的に活動が開始されました。
今住んでいる家を売却することなく現金化する道を開かれるため、資金面でシニアのニーズにあった移住・住み替えがサポートされる優れた仕組みだと思います。
「息子や娘に土地・建物は残したい。けれど、子ども達が巣立った今、手に余る広さの郊外戸建住宅よりも都心のマンションに引っ越したい!」。これまでかなわなかったそんな願いが、この仕組みに合えば、かなうことになります。
以前に紹介した「リバース・モーゲージ」の現実的な運用案ともいえますね。

マイホーム借り上げ制度

以下、移住・住みかえ支援機構(JTI)ホームページからの抜粋です。

マイホーム借り上げ制度

マイホームを終身借り上げ、安定した家賃収入を保証
移住・住みかえ支援機構(JTI)の「マイホーム借上げ制度」は、シニアの皆さま(50歳以上)のマイホームを最長で終身にわたって借上げて、安定した賃料収入を保証するものです。大切な財産であるマイホームを有効に活用することで、住み替えや老後の資金にすることができます。

万一に備え、国の基金があるから安心
JTIは原則として独立採算で運営されますが、異常な空室が生じた場合に備えて国により5億円(平成18年度予算)の損失補償のための基金が創設されています。家賃は市場よりやや低めになりますが、こうしたリスク回避策により、賃借人のいるいないにかかわらず家賃が支払われます。

マイホームがもう1つの年金に
終身借上げが保証されることで、住宅を新たな年金として捉えることが可能になります。自宅を売却せずに、シニアが充実した生活をおくるための資金を安定して得ることができます。

契約の更新単位は3年。家に戻ることも可能
「マイホーム借上げ制度」は利用者が亡くなるまで住宅を借上げますが、基本は3年を単位とした定期借家契約です。売却とは違い、万が一住み替えた先が気に入らなくても、契約が満了した時点で自分の家に戻れる安心感があります。

ハウジング・ライフプランナーがきめ細かくサポート
家は大事な財産、それを人に貸すのはとても心配なものです。JTIでは独自にハウジング・ライフプランナーを養成し、制度の利用を希望する皆さまにきめ細かくアドバイス致します。相談から契約締結まで一貫したサポートにより、安心して制度を利用することができます。

借り上げたマイホームは子育て世帯を中心に転貸
借上げたマイホームは子育て期の若年層を中心に転貸します。シニアにとっては広すぎる家も、子育て世代にとっては子どもがのびのびと過ごせる夢の住まいとなり得ます。シニアの財産である家が、子育て支援の一環として社会の中で有効に活用されます。


ご参考まで、このほかにも、つぎのような公的機関が運営する住み替え支援サイトがあります。

田舎暮らしガイド「交流居住のススメ」
交流居住(田舎暮らし)を積極的に受け入れている全国各地の自治体と、都会の人をつなぐ総務省のポータルサイト。ちょっとした田舎体験から本格的な移住まで、さまざまな支援策が見やすくまとめられています。

地域住宅計画推進協議会「空家住宅情報」
人口減少に悩む地方自治体では、現在、空き家になっている住宅に、都心から住民を誘致しようという動きがあります。全国の地方自治体の空き家情報窓口や、移住情報サイトが紹介されています。

財団法人 高齢者住宅財団
高齢者を対象とした賃貸住宅情報を、都道府県別に検索することができます。高齢者の入居を拒まない「高齢者円滑入居賃貸住宅」と、賃借人を高齢者に限定した「高齢者専用賃貸住宅」の2種類。高齢者が安心して居住できるようにバリアフリー化され、緊急時対応サービスの利用が可能な「高齢者向け優良賃貸住宅」の情報も含まれています。

2006年08月30日

年金分割制度にはご用心!

笑い事ではいられません!
田舎暮らしを独断と偏見で進める旦那衆の皆様、当然知っておられることと思いますが、来年4月に導入される離婚時の「年金分割制度」、この話題が秘かに母さん連中の間で熱をおびていると聞いています。近年の離婚減少傾向は、この制度待ちだという向きもあるほどです。
朝日新聞の無料会員制サービス「アスパラクラブ」を通じたアンケート(2006年6月実施)によれば、「5年以内に離婚すると思う」と答えた人は、結婚20年~29年の世帯で5%に上るとうことで、20世帯に1世帯が離婚予備軍と考えると、若者の私としては驚きです。
ちなみにこのアンケートには、11,802人が回答し、うち男性6割、女性が4割だったそうです。

ところで皆さんは「年金分割制度」とは何かご存知ですか?
この制度は、2007年度から夫婦が合意すれば、結婚期間中に納めた分の夫(妻)の厚生年金や共済年金を最大1/2まで相手に分割できる制度で、2008年度以降にいたっては、サラリーマンである夫と専業主婦である妻が共同して保険料を納めるとみなされるそうで、自動的に年金が半分ずつとなるそうです。

一方、離婚コンサルタントの池内ひろ美さんは、以前に「熟年離婚して幸せになれますか?」と新聞投稿していたことがあります。離婚で受け取れる妻の財産分与は平均700万円、分割される年金は多くて年間70万~80万円、基礎年金と合わせて月額10万円前後と厳しい現実が待っているそうです。「それならばこれまでの妻の夫に対する我慢をもう少し続けて夫の年金の3/4に当たる遺族年金を受け取ったほうが得」という言葉が印象的です。

世の旦那衆の皆さん、よく考えて見ましょう。会社の呪縛を離れ自由気ままに生きたいと願う田舎志向を強行し、妻の理解が十分に得られないまま私財をなげうとうとしたその瞬間、妻から突きつけられる「離婚」の二文字。ぞっとしますねえ~。恐ろしい仕打ちですね~。

何のことはない。奥さんを大事にしましょう!ということです。
何事も、エゴは良くない。それは新天地となるいかなる地域にも通じることです。

離婚の学校(池内ひろ美)
離婚時の年金分割制度利用マニュアル(行政書士小山尚文事務所)
北海道新聞くらし専科

2006年06月24日

田舎暮らしのリスクと期待

私は、現在、数多くのキャンペーンで語られる”田舎暮らし”には、違和感を感じ続けています。
それが何か、私にもまだはっきりしませんが、確実に言えることは、最終的な移住失敗に対する責任をとる人がいない!ということです。責任はすべて移住者に帰着します。
しかし、全国のどの町も移住を勧め、奨励しています。また、民間はビジネスチャンスということで、こぞって団塊マネーの吸い取りにかかります。
これは皆さんが望む姿ではないと思いますが、100%フォローをしてくれる人はいないということを肝に銘じる必要があると思います。成功者の影には当然失敗者がいます。
ところで皆さんは、町ごとの2030年の将来財政の推計というのをご存知でしょうか?
最近、夕張市の破綻が全国に衝撃を与えたと思いますが、実は近い将来、そのような状況は、あちこちで起こってしまうかもしれないそうです。
日経新聞が行った試算によれば、北海道内では約8割の市町村で、合併などの効果的な対策なしには財政赤字に陥るというシミュレーション結果が出ています。
田舎暮らしにたちかえって考えるとき、こういう町のリスクというのは、重要な判断要素になります。移住者個人の力量の問題での失敗ではなく、町の経営上の問題やリスクを語らない移住をあおる民間の責任は非常に重いということを、認識すべきです。
また、悲しい結末とならないよう、入念な調査を行うべきです。
状況を知った上でも行きたい町もあるはずです。単なる余暇の場だけではなく、その地のまちづくりの貴重な戦力として活躍されることを期待したいという気持ちもあります。
日経新聞の「北海道2030年の未来像」 は大変参考になる調査を行っていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。