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2006年12月25日

北海道ホープランドのユニーク社債

12月19日付けの北海道新聞によれば、北海道十勝管内幕別町でイチゴ観光農園などを多角的に経営する農業生産法人「北海道ホープランド」は、利率はゼロだが優待として自社の農作物を提供する社債を発行するそうです。
この社債、出資者が取引先や友人らに限定される少人数私募債ということで、一般には引き受けができないそうですが、多少の利率でお金を受け取るよりも立派な農作物がドカンと贈られてくるほうが気持ちが良いですよね。

とても気になるこの会社、北海道十勝平野にあり、十勝川の氾濫によりできた肥沃な沖積土に恵まれ、小麦、ジャガイモのほか、アスパラガスやトマトの野菜など約120ヘクタール(甲子園球場約30個分)の農地を従業員18人で耕作してします。また、観光農園「いちご園」、帯広市中心街では農家直営形の屋台「北の屋台・農屋(みのりや)」も経営し、消費者との交流を目的としたグリーンツーリズム事業にも力を入れています。

ホームページを開くと、社員、実習生も募集していますので、移住や短期移住を考える方には吉報です。
(以下、ホームページより)
実習生Aは最高で3年間の研修となります。各1年ごとに更新し、将来的に十勝平野で新規就農を目指す若者は、当農場で全面的にバックアップするほか、農業生産法人の構成員になり、経営に参画することも可能です。また、実習生Bは、1ヶ月―1年間の体験を受け入れています。

■募集職種
実習生A(1年)  畑作、いちご、野菜栽培を中心に農作業を学ぶ。
実習生B(1ヶ月~1年)  農繁期に、農作業を体験する。
応募資格 年齢18-30歳ぐらい  
募集人数 若干名

■募集職種
従業員 車両整備などの経験のある方優先
応募資格 年齢55-65歳ぐらい  
募集人数 若干名

★待遇
給与は14-16万円。当農場の宿泊施設(個室)があり、家賃・光熱費含め1万円前後になります。
★労働時間
午前7時から日没まで。夏場の労働時間は長くなりますが、冬場は短くなります。
月に4回の休暇のほか、雨天なども休みになる場合があります。
★従業員
第二の人生を北海道の農業で謳歌したい方を歓迎します。トラクターや一般車両の整備ができる方を優先します。労働時間、待遇は個別に相談させていただきます。ぜひ、ご連絡をお待ちしています。

この会社の今後の事業展開への考えも、北海道の自力を全開させようという希望を感じます。
元気と根性のある方、是非チャレンジしましょう!
●途上国での農業技術の援助
国際貢献を目的としたアジア、東欧諸国への農業技術指導
ベトナム国立フェ大学と協力した農場の開園と大学生の研修受け入れ(進行中)。
●農作業を中心としたフリースクールの開校
引きこもりや高校を中退した若者の自律を支援する農学校の設立(用地確保)。
●農作物のオーナー制度の導入
消費者との交流を目的に、生産履歴を導入した年数回の産地直送(進行中)。
●ふれあい農園の開園
首都圏の消費者の短期、長期滞在が可能な農園の設置と管理(用地確保)
●ファームレストラン(用地確保)
農業体験型宿泊施設


2006年07月31日

北海道の田舎暮らしアラカルト

田舎人と都会人を結ぶ“息の長~いコミュニケーション”は関係するすべての人や地域に大きな喜びと満足をもたらします。

応えは「移住」だけではない!ということです。
長い時間をかけてそれぞれが住まう地域から自分や家族だけの「心のふるさ」、「癒しのふるさと」へ何度も何度も訪れることが、現地の人々との関係を持続させ、お互いに情報を交換し、刺激を与え合い、信頼の土台を築きます。
恐らく、田舎の人と信頼できる関係を築き、心から楽しめる交流が図られることで、実は9割方の欲求が満足されるのではないでしょうか?

例えばの話ですが、
インターネット上で見つけた北海道の産地直送農家さんから毎年3回大地の恵みである新鮮な野菜が送られてくる。その中に「秋の収穫に来ませんか?」という温かい案内が入っていて、そこに、おいしい野菜を作ってくれている農家の家族写真でも入っていたら、やはり北海道行きたくなります。
そんな時、 AIRDO (北海道資本の航空会社)の道民割引(東京~札幌)片道1.8万円(これでもまだ高いですが)の割引が、なんと宅配を受けている道外の方にも特別に適用され、かつ滞在用のゲストハウスが地域ごとに契約されていれば、大抵の方は来道するでしょう。
さらに、目的地では、「秋の収穫祭」のために全国から集まった方々と知り合うことができ、収穫したジャガイモや玉ねぎ、それから差し入れされる新鮮な海産物を地元の農家で、みんなで料理し、楽しい会話とともに食べ 温泉などにもそこそこにつかり、ゲストハウスで満天の星空をながめながらゆっくり休む、そんな極上の体験が4泊5日、それは、非日常とはいえ、この上ない「田舎暮らし」の体験になります。
そして、そんな極上の体験をされる方々のお子さん達は、きっと同じ極上を求めに、同じ地を踏みます。鮭の遡上と一緒です。

これはたとえの話ですが、簡単にできそうで、なかなかできないささやかな喜びの環境、是非つくっていきたいですね。

“息の長~いコミュニケーション”は、各地で、様々な知恵が絞られています。あらためて参考にしましょう。
谷口農場」などの「農産物産地直送」会員制度
山村留学」「農業研修」などの学びの滞在を通した心のつながり
いいものプロジェクト」のような生産者と消費者との商品の共同開発
震災疎開パッケージ」のような、いざというときの備え
クラブツーリズム」のような活動を通じた地元との交流
ボランティアホリデー」のような人材と働きの場のマッチング
ニセコ町、羅臼町、松前町、長沼町などの「寄付の投票条例
心の伊達市民」、下川町の「森林づくり寄付条例
生まれてくる子どもに地域から椅子を贈る「君の椅子プロジェクト

2006年07月17日

田舎の共済保険「震災疎開パッケージ」

多くの被災者を出した阪神大震災、「震災疎開パッケージ」は、早稲田商店街と当時の早稲田大学の学生を中心に考案された、全国の商店街を販売代理店網とする“国民共済制度” です。
何より優れているのは、震災時の緊急性や切迫性を、「保険」として日常の関心に高め、その関心を、都会と田舎、あるいは田舎と田舎の地域間交流という形で遊び心に変えてしまうという、分かりやすさと仕組みのデザインでしょう。

この仕組みの運営を担う「全国商店街震災対策連絡協議会」では、プロジェクトが目指すものを次のように紹介しています。
「震災時の助け合いは、日常の交流があるからこそ、成立するもの。そのために、私たちは商店街を核にした、地域間交流の基盤を作ろうとしています。日常的には、協定地域間で相互旅行や物流、通信インフラ、地域統一のプラットフォームの整備等の積極的な交流を行い、被災時の「お互い様」の関係を築きます。
 しかしながら、「お互い様」だけではサポートしきれない、遠方避難には最低限のコストは、日常的に積み立てを皆で行い、被災時には被災地の方々にその資金で、遠方避難の生活保障を行う共済制度を創設します。そして、何も起こらなかったら・・・。全国各地の地元の商人達が選ぶ、おいしい産物をお送りしようと思っています。」

全国商店街震災対策連絡協議会では、お一人様年間5,000円(小学生以下は年間3,000円)で震災疎開パッケージを商品化しています。
 被災時には、受け入れ先として名乗りをあげた全国各地が一定期間「お客様」としてあなたをお迎えし、震災の被害がなかったら、1年に1度、安全・安心な全国の名産品の中から希望のものをプレゼントされます。
詳しくは、「よくある質問」を。

北海道は、そもそも日本最大の食料基地であり、札幌を除いては人口集中リスクが取り除かれた避難・疎開のフィールドとしても最適の場所です。
重要なのは、移住の有無や、滞在経験に関わらず、北海道の誰か信頼できる組織や人々と日常的に交流を持つことです。いざという時に役に立てる力と包容力(保険)が地域全体に備わっているのは確かです。
「震災疎開パッケージ」は、その保険を実現した一つの画期的な方法といえます。
北海道では、受け入れ地として登録されているのは、残念ながら「NPO法人北海道B&B協会」のみ。ちょっと寂しいですね。